令和4年度柏キャンパス一般公開

大きな実験水槽

~大きな水槽でつくった波の様子を見てみよう~

海で活躍する装置やロボット

~観測装置、自律型ロボット、海のエネルギーや食料生産装置と構造物を紹介します~


water tanks

東京大学生産技術研究所海中観測実装工学研究センター

海洋は、地球表面積の約7割を占め、地球環境の調節や資源の利用などにおいて重要な役割を果たしています。しかし、海はまだほとんどが神秘のベールに包まれた状態です。海洋生物、海洋環境、海洋エネルギー、海洋資源、海洋汚染、海底地震、津波、海底火山などと正しく向き合う科学技術は、大気、陸地、海を知ることから始まります。海の環境バッファとして働く機能と、生態系への影響を理解しつつ海の持つポテンシャルを活用し、災害リスクの軽減に活用するための研究活動を行っています。


【アンケートへの協力のお願い】

東大柏キャンパス2022生産技術研究所柏地区公開視聴者様アンケートを実施しておりますので、ご協力いただけますと幸いです。


大きな実験水槽の紹介


生産技術研究所柏地区には、2つの大型水槽があり、本所教員の独自研究、他の研究機関や企業との共同研究に有効活用しています!


海洋工学水槽風路付き造波回流水槽
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長さ50m・幅10m・深さ5mで、最大速度2m/sの曳引台車があります。波周期0.5~5秒、最大波高0.3m(波周期2秒時)の多方向波・規則波・不規則波を造り出せます。水槽中央で最大流速0.2m/sまでの流れを発生できます。最大風速10m/sの送風台車、長さ20m・幅10mの可動床があります。 計測範囲は6.4m×1.8m×1.0m(+2.4m×1.8m×1.0m)で、回流発生装置による最大流速は順方向で1.5m/s、逆方向で0.8m/sです。造波装置で最大波高0.2m、波周期0.5~2.2秒の範囲で規則波・不規則波を造ることができます。送風装置の最大風速は15m/sです。

研究紹介動画


海で活躍する装置やロボットがたくさん出てきます。ぜひご覧ください!


船の舵を活用した新たな波力発電装置です(林研究室深さを自由に変えられる生簀です(北澤研究室
氷の下で働くAUV(自律型海中ロボット)MONACAです (巻研究室小型AUV HATTORIと自律ブイ BUTTORIです(巻研究室
海中観測ドローン「XCTD」投下の様子・その1です(横田研究室海中観測ドローン「XCTD」投下の様子・その2です(横田研究室

研究紹介パネル


生産技術研究所では、多くの研究室が海に関連した研究を展開しています。研究の概要をパネルでご覧ください!


海を観る・利活用する波力発電装置の研究開発と海域実証海洋の食料・エネルギー利用と生態系保全
海中観測実装工学研究センター林研究室北澤研究室
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海に光を、ロボットに冒険を海を見る目を変える海中・海底のリアルタイム把握
巻研究室ソーントン研究室横田研究室
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プレスリリース


最近のプレスリリースです!

  • 世界初、ミュオグラフィによる気象津波の観測(発表主体:国際ミュオグラフィ連携研究機構)
  • ドローンが海中・海底探査の母船に? ~ 高効率な海中・海底観測のための新しい海面基地としてのUAV ~
  • 平塚波力発電所の海域実証試験を開始しました(2022年2月終了)
  • 海中・海底の観測を効率化する新しいドローンを開発
  • 観測の困難な海底下における「ゆっくりすべり」を検出